【早期退職を検討する】「会社を辞める」という重大な選択に見合ったそれなりの理由があるのか

早期退職

これからは自分の体験を踏まえて各テーマに深く突っ込んでいきたいと思います。
具体的に早期退職を検討していらっしゃる方は是非参考にしてください。


それに伴ってブログのコンセプトを少し変更しました。

「早期退職」という選択肢を検討し、その後の人生を楽しむためのブログ

なぜ早めに退職することを選ぶのか、これによってその後の人生が全然違うと思うのです。
もちろん「会社を辞めたい」と強く思う外的な理由がある場合も多いと思います。
たとえば職場のパワハラだとか待遇の問題とか、仕事にやりがいを感じないなど。

しかしそれならば「転職」という選択肢もあるはずです。

この記事は早期退職に踏み切る前に一度立ち止まって、「なぜ早期退職をするのか。」という理由をもう一度考えてみることを目的とします。

なぜ「早期退職」するのか

いざ会社を退職してみると、一番多く尋ねられるのが以下のような質問です。

退職してから普段何してるの? ヒマじゃないの?

これは「退職」すること自体が目的だという前提に立った質問のような気がします。

私の場合は通勤時間も長く、また勤務時間も長めでした。
そして週末はゴルフの誘いも多く、土日両方ゴルフ、という日も珍しくありませんでした。
一度ゴルフに行くと移動時間も含め半日は確実にとられます。
まあゴルフは好きで、それはそれで楽しいのですが、時間がかかるというのはデメリットですね。

また仕事の関係で、土日に出勤して平日にできなかった業務をする、ということもままありました。
これは自分の責任もあるのですが、たいがいの仕事には当然のごとく納期があり、時間も有限です。
どうしても足りない部分は休日を返上して補うということが必要でした。
すべての仕事を要領よくこなせればよかったのですが、そのあたりは能力不足といわざるを得ません。

考えてみれば仕事一辺倒で、仕事以外に自分が自由になる時間がほとんどないことに気が付きました。

もちろん今の仕事がものすごくやりがいがあって、それでいい、ということもあるかもしれません。
それはもしかしたら、ある意味一番幸せなことかもしれません。

しかし自分の場合は、今の仕事に正直やりがいや生きがいを感じることもなく、また、優秀な部下もいて、
「彼が今の自分の地位にいたら、自分よりももっと上手にやれるんじゃないか。」
と、いうことも思うようになりました。

結局、今自分が一番欲しいのは、自分が自由になる「時間」であり、このまま自分の時間を会社に差し出して報酬を得る、ということを続けていたら、結局後悔することになりはしないか。

そのように思うようになりました。それが早期退職を考えた理由です。

自由な「時間」を得て、何がしたいのか。

「時間」がほしい。
それが早期退職に踏み切った理由なのです。したがって前項での質問にはこのように答えます。

やりたいことが結構たくさんあるので、ヒマではないですよ。

では何をやりたいのか。
私はもっといろんなことを自分の頭で考える時間が欲しかったのです。

もう一度読み返したい本がある。
読みたいマンガや、見たいアニメもある。
行ってみたい場所や地域がある。
今世間で起こっていることや話題になっていることをしっかり自分の頭で考えたい。
自分の頭にある小説の構想を実際に形にしてみたい。

仕事をやりながらですと、どうしても睡眠時間を削らないとこれらのことがなかなか出来ないのです。

通勤時間にやればいいのですが、そもそも通勤時間を睡眠時間の補填に充てていたので、なかなかそういうわけにはいきません。おかげでよく電車を乗り過ごしては帰りの電車がないのでタクシーで帰るという無駄な出費と時間の浪費を何度も続けていました。これではコストもかかるし割に合いません。
もちろん自分が悪いのですけど。。。

時間は有限で、自分の時間はいつ終わるかわからない。

もうひとつ、私の父は65歳で定年退職をするまで働いていました。
しかし秋に定年退職をして、その冬には病院に入院し、春には亡くなりました。

具体的には定年退職した3か月後に入院し、3か月の入院期間を経て亡くなりました。
実際に退職して自由になった時間はたった3か月しかなかったのです。
今までずっと働き続けて、やっと自分が自由にできる時間を得たのに、これはないわ、と思いました。

でも、ありえない話ではありません。こういう方は他にも多数いらっしゃることでしょう。
そして、自分もそうならないとは限りません。

それ以外にも、少し前にちょっとした事故にあったことがありました。
運よく大した事態にはならなかったのですが、場合によっては命を落としていた可能性もありました。

「事故で死ぬ。」誰もそんなことを望みませんし、予見もできません。
しかしもしそうなれば、周りの人にも大きな迷惑をかけてしまうことになります。

今の世の中は便利です。入院中も社用PCを病院に持ち込めば、入院してても職場に迷惑をかけることは最小限で済みます。連絡は取れるし、業務の指示もだせます。会議にも参加できます。
でも死ねばそういうわけにもいきません。

私はこの時の入院中にいろいろと考えました。

そして、たった一度の人生ならば、後悔しないように生きたい。そう思うようになりました。

もしそうなら、自分の時間を切り売りしている余裕は自分にはないのではないか。

それが私が早期退職を決意した最大の理由です。

「早期退職」には準備期間が必要です

実のところ退職を考え始めてから実際に退職をするまで約1年かかっています。
つまり退職できると確信して、上手く退職までもっていくにはそれぐらいの時間が必要なのだと思います。
ですから実際に早期退職を考えている方も、あせらずに十分に時間をとって計画を立ててください。

このブログにある記事「早期退職のロードマップ 早期退職のためにやるべきこと一覧」でまとめています。

具体的には第2章の第1項「退職前にすること」ですね。
ただしここには「傷病手当金の受給」といった特別なケースも含んでいますので、それ以外がメインです。

あと実は最もハードルが高いと思われるのが、記事には書いていない「家族の理解を得ること」でしょう。
私の場合は独身でしたのでこの部分がない分、かなりスムーズに進めたと思いますが、これは結構重い問題だと思います。

退職後も当然生活があるわけですから、まず始めに着手すべきは ⑤家計の把握と最適化 と、なります。
続いて ⑥生活防衛資金の確保 です。

この2つで躓いてしまえば、退職自体が絵に描いた餅となるわけです。逆に言えばここを準備できて初めて、「早期退職」の具体的なステップに移ることが出来ます。

まずは「先立つもの」の計画ができてからですね。
ただし、お金の件は別の記事で改めて触れるようにします。

この記事でのメインのテーマは「早期退職にふみだす相応の理由」ということですので、この理由がきちんと自分自身で納得いくまでは退職に踏み切るべきではないと思います。

それは「退職」と天秤にかけて釣り合う、あるいはもっと重いものがあるかないかです。

このままこの会社で勤務を続けていたら自分の精神がもたない、などの理由もあるかと思いますが、その場合は「転職」も選択肢に上がるわけです。「転職」を前提で一度「退職」を検討する。それもアリ、大アリです。

また精神的に相当追い込まれている状態であれば、「退職」ではなく「休職」を第一に考える。これが現実的な選択肢ではないかと思えます。この休職期間中に自分の考えをある程度整理することもできるでしょう。

退職してから普段何してるの? ヒマじゃないの?

実際にこの質問をされる方というのは、やはり「退職」するだけの理由を持っていない方だと思います。
「退職してもヒマでやることがない。」なら、働いていた方がいいに決まっています。

あるいは暗に「退職に見合うだけの理由が何かあるのか?」を問うているのかな、とも思えますね。
そして第三者から見たら、もしかしたらそこが最も興味のあることなのかもしれません。

いずれにせよ、ただ単に「働かないで暮らしたい。」というだけでは、「早期退職」に踏み切るべきではない。
私はそう思います。

もちろん働かずに暮らせるだけの十分な資産や副収入が今の時点であるのであれば、それもアリなのでしょうが、なかなかそのような方は希少ではないでしょうか。

「なぜ自分は早期退職したいのか。」
先ず一度立ち止まって、ここをもう一度自問するのがはじめの一歩でしょうね。

私の場合は、
「会社勤めをしてこれから先に得られるだろう収入よりも、これから先も会社勤めを続けて失うであろう時間の方がもったいない。」
そう考えたからだと結論付けておきます。

何か皆さんの参考になればうれしく思います。

©福本伸行/講談社







コメント