なにげなくYou Tubeを見ていたら、驚きの動画がお薦めに挙がってきました。
なんと2026年4月から「日本三國」がアニメ化されるということで、公式からのPVでした。
日本三國公式サイト
私はものすごくびっくりしました。
と、いうのも、この「日本三國」、あるときに偶然みつけて、その日のうちに単行本をイッキに全巻(当時は3巻までしかでていませんでしたが)購入してしまった漫画なんですが、ストーリーや作品の雰囲気も独特なうえに、絵もちょっとクセがあるという感じで、正直あんまり人気のある漫画じゃないだろうなぁ、と勝手に思い込んでました。
結構クセも強いし、こんな漫画ちょっと自分ぐらいしか読んでないだろう、めっちゃ面白い漫画を見つけてしまった、という感じでほくそ笑んでいたのですが、すいません。世の漫画ファンの皆さんを舐めてました。
実はこの漫画、すごい人気があったんですね。2025年夏にはなんと舞台化もされてました。そんなことも知りませんでした。現在は単行本6巻まで出ています。そして上述の通り4月からアニメ化されるようです。
と、いうことでなるべくネタバレにはならないように、この漫画の魅力を紹介させてください。
まだご覧になっていない方は4月からのアニメから入るのもよし、アニメ放映前に漫画を読んで予習するのもよしです。


「日本三國」という作品
「日本三國」は小学館のマンガワンと裏サンデー(いずれもWEB漫画)で2021年から連載されている作品です。作者は松木いっかさんで週刊ヤングマガジンで「ブクロキックス」というブラインドサッカーを題材にした作品を書いた作家さんです。
松木いっかさんはこの「日本三國」の構想があったのですが、なかなか独特な世界観で、今までにない作品世界ですので、この作品を受け入れて連載をしてくれる雑誌が本当にあるのか不安だったそうです。そんなとき、ビックコミックスピリッツ連載中の「チ。-地球の運動について」という作品をみて、こんな作品を連載してくれる雑誌なら、この「日本三國」も受け入れられるに違いない、と思っていたそうです。そんなとき、なんと偶然にも「チ。」の担当編集者だった小学館の千代田修平さんが、たまたま「ブクロキックス」を読んで、いい作家さんだなあということで松木さんにDMでコンタクトをとったところ、「よっしゃキター!!」という感じで運命の出会いを果たしてしまったということだそうです。
そういうエピソードを聞くと、この作品は世に出るべくして出てきた運命的な作品、ともいえるわけです。

作品の舞台と背景
この作品の舞台は近未来の日本です。近未来の日本が舞台ということでSF作品なわけですが、文明が今よりはるかに発達した未来が舞台ではありません。
令和末期。衰退し、国力を失った日本は世界で勃発した核戦争の影響による難民の流入や、COVID19をはるかにしのぐ感染症の猛威に加え、東日本大震災並みの自然災害(当然南海トラフ地震も発生)が多発し、その上悪政による重税によって国民は飢餓にあえぎ、それにより発生した暴力大革命で完全に国体は崩壊しました。
それらによって文明は明治初期程度まで後退してしまいます。
そして戦国時代のような群雄割拠の時代を経て、日本は大和、武凰,聖夷という3つの国に分断され、これら3つの国で覇権を争う「三国時代」にはいりました。
そうした時代を経た大和歴56年、物語はそこから始まります。今からするとおよそ100~120年後の未来というのがこの物語の時代設定です。

魅力的なキャラクター
主人公の「三角青輝」は大和の国、愛媛郡で司農官という地方役人を務める青年です。
幼いころに両親を亡くし、知り合いの図書館長だった東町信人に育てられ、やがて一人娘の東町小紀と結婚することになります。青輝は図書館長に育てられたこともあり、日本時代の書物を好み、膨大な知識を蓄え、理屈っぽく、地図を作るのが趣味の理知的な青年ですが、一方の小紀は明るく奔放で直情的という青輝とは正反対の性格でした。そんなふたりが結婚し、これから幸せに暮らしていくというところで理不尽な運命に襲われます。

大和の実質的な支配者である内務卿の平殿器がたまたま全国巡行中で愛媛郡に現れました。
行幸の名のもとにわずかな罪で民を処刑し、理不尽な徴税を行う平家の税吏に小紀は反発し、その罪で処刑されてしまいます。青輝は一度は平殿器に復讐を誓いますが、やがて平殿器一人を殺したところで世の中を変えなければこの悲劇は繰り返されるということに気づきます。そして小紀が望んだように、この世の中を変えるため愛媛をでて大和の中心大阪へ向かうことを決断するのでした。のちに『奇才軍師』と称えられることになる青輝が、亡き妻との誓いを果たすために世に踏み出す第一歩です。

青輝は亡き妻小紀との誓いを果たすため大阪に向かったのは、辺境将軍龍門光英が主宰する人材登用である「登竜門」に参加するためでした。その際に一緒に登竜門に挑むことになる「ツネちゃんさん」こと阿佐馬芳経に出会います。龍門将軍やツネちゃんさんもそれぞれに非常に魅力的なキャラクターですが、その後も次々と個性的で魅力あるキャラクターが登場します。

巧妙でユニークなセリフ回し
この漫画の魅力の一つはセリフが面白いということです。
基本的に大和の中央が大阪ですから、キャラのセリフは関西弁が主に使われるのですが、関西弁独特の言い回しやテンポのある会話と、現代ネット上で使われている言葉が自然に使われているところなどが、全体的に黒いトーンの画風と相反して、味わい深い雰囲気を出しています。

↑大阪ではここまでのワンセットがお約束です。


まとめ 今後の展開
現在は『聖夷西征編』が完結し、『平家追討編』が連載中です。
『聖夷西征編』で龍門辺境将軍投獄に異を唱え、同じく投獄された青輝が4年の獄中期間を経て釈放されるところから始まりました。今後青輝は強大な権力を持つ悪の象徴であり妻の仇でもある平殿器とどのように対峙し、どのように駆逐していくのか、またどのようにして三國統一をなしえていくのか、今後の展開が非常に楽しみです。
まだご覧になってない方も、ぜひ手に取ってみてください。
そして青輝の成長と悲願達成に至る道を共に見守りましょう。




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