先日の衆議院総選挙がありましたが、またその機に乗じて、「自民・維新に投票したら戦争が始まる。」という流説が出回っていたり、「#ママ戦争止めてくるわ。」がトレンドに上がっていたりとかしてますね。
大部分の賢明な皆さんは十分に理解していると思いますが、残念なことに、いまだにこんなこと真に受けている方が一定数いらっしゃいます。
残念というのは、もちろんその方の頭が残念だということなんですが、ただそんな風にディスってるだけでは説得力がないと思いますので、一度真剣に何がダメなのかをしっかり明文化してみようかと思います。
もしまだ身近にこのようなことをいう残念な人がいらっしゃいましたら、言い聞かせてあげる参考にしてください。
日本が戦争をおこしたい合理的な理由とは?
先ずこうしたムーブメントに同調している方々に聞きたいのはこれです。日本が積極的に戦争をしたいという理由は何でしょうか。何か思い当たるでしょうか?あるのでしたら、ぜひ聞かせてください。
私には思い当たることがありません。
日本は樺太を領有したいのでしょうか?朝鮮半島を支配下に置きたいのでしょうか?中国の東北3省を、あるいは沿岸部を領土に加えたいのでしょうか?またまたグアム、サイパンを日本の領土にしたいのでしょうか?
すいませんが、私は寡聞にしてこのようなことを真面目に主張している人に出会ったことがありません。
多くの人は日本が現有の領土領海領空を現状のまま保持できればよいのであって、それ以上を望んでいないと思います。もちろん竹島や北方4島など不当に他国の実効支配を許しているところも含めてです。じゃあ何のために戦争を?ただ軍事力を誇示したいだけですか?竹島や北方4島を武力で奪還するためですか?
先ず前提として、日本が積極的に戦争をしたい理由がないじゃないですか。
さらに言いますと、戦争をしたいと思っている人など、ほとんどいません。まさか自分たちだけが戦争に反対しているとでも思っているのでしょうか。だとしたら、たいした思い上がりですね。
はっきり言います。戦争を望んでいる日本人などひとりもいません。
一方、中国にはめちゃくちゃ戦争をしたい理由があります。
尖閣諸島の海洋資源を手に入れたい。そもそも海洋進出するために日本を排除したい。南鳥島にレアアースがあるらしいのでそれも欲しい。とにかく太平洋の東半分を支配したいのです。だから、日本も台湾もベトナムもフィリピンも邪魔なんです。
日本には戦争をしたい理由がない。中国には戦争をしたい理由がある。先ずこれが前提です。
日本が防衛力を強化することを一番嫌がってるのは誰ですか?
集団的自衛権の行使容認など、政府の憲法解釈の変更や防衛政策の見直しに対して、一部の市民や専門家(例えば神奈川県弁護士会など)は、「日本をもう一度、戦争をする国、できる国に作り替えてしまおうとするもの」として反対の立場を表明しています。
この人たちは戦争をしたくないので、日本の防衛力が今よりも機動的に行使できるようになるのは怖いからやめて、と言ってるのでしょうね。でもそうなって一番喜ぶのは誰かというと、日本を侵略したくて仕方がない国じゃないですかね。そして同様に日本が防衛力を強化してほしくないと一番思っているのもその国ですよね。
私ならこうする
実はそんなに単純な話でもないです。でもこう考えると一番わかりやすいと思います。
つまり、もしあなたが日本を侵略したい立場だとしたらどうしますか?
私であれば、このような主張をする人を応援して、その主張をどんどん広めようとします。できればこれが国民の総意だぐらいに持っていって、日本が防衛力を強化しようものなら全力で世論を形成してそれを阻止します。そのムーブメントを広げるためにはこっそり資金援助もします。
日本人は特に戦争アレルギーが強いはずですから、「政府は戦争をしようとしているぞ!」と吹聴して、国民の恐怖心を煽って、政府が防衛力を強化しようとする動きを阻止しようとします。私ならね。
そしてこうやって日本の防衛力が強化されるのを阻止しつつ、自国は軍事力を強化します。そして、ああこれはどう転んでも100%勝てるな、と思ったら侵攻を開始します。
できるだけ早くこの軍事力の格差を広げれば、それだけ早く侵攻を開始できるので、この日本の防衛力を停滞させる工作は重要です。絶対やります。なぜならば戦争は一大事ですので、万が一にも失敗するわけにはいきません。だからこうした事前工作は本当に大事です。同時に工作員をどんどん日本に送り込んで、この工作を盤石なものにします。100%勝てる状況にならないと戦争はするべきではありませんからね。
この時一番困るのは、日本国民がこの工作に気がついて、このムーブメントが無力化される事です。そしてきちんと防衛力を強化され、しかも行使できる体制を作られることです。こうなるとそう簡単に手は出せません。なかなか侵略戦争を仕掛けるタイミングが来なくなってしまいます。
少なくとも、必ず勝てる、という確信が得られるのがいつになるかわかりません。極めて面倒くさい状況です。

自分が何をしているか理解できましたか?
ここまで申し上げれば、もう答え合わせが終わったに等しいですよね。
「#ママ戦争止めてくるわ。」というあなたの行動は、逆に戦争を早める方向にしか作用しません。
「#ママ戦争早めてくるわ。」の間違いでしょう。
憲法を実効性あるものに改正し、きちんと防衛政策を強化し、簡単に侵略戦争に踏み出すのを思いとどまらせる。これが戦争を抑止できる唯一の方策だとは理解できないでしょうか。
先ず私が隣国を侵略しようとするなら、闇雲に攻め込むなど絶対にしません。流言飛語をばらまき、工作員を忍ばせて、できるだけ相手戦力の弱体化と、情報収集に努めます。そして十分に弱体化を済ませてから、満を持して侵攻を開始します。
反対に、自国を侵略から守るためには、きちんと防諜対策をし、自国のインテリジェンス機能を強化し、自国以外の友好国としっかり連携して、相手がなかなか手を出しづらい状況を作ります。そうすれば相手はなかなか侵略戦争に踏み出せないからです。その状況を作ってからでないと、話し合いをしようにも相手は話し合いにも応じてくれません。
ナイフを持って襲ってくる相手と話し合いをするには
よく左翼的な思想の人たちが「話し合いで解決。」といいます。
たぶんそういう状況になったことがないから想像ができないかもしれませんが、ナイフをもってすごんでくる相手に対し、両手を挙げて「私は争いは好まない。平和主義者です。話し合おう。」といっても話し合いになる可能性はほぼありません。なぜなら圧倒的優位にたっている方はわざわざ話し合いをする必要がないからです。
それではどうすればいいのでしょうか。
相手の額に銃口を突き付けて「私は平和主義者だ。さあ、話し合いをしよう。」といえば相手は100%話し合いに応じてくれます。逆に言えばそういう状況を作らなければ、襲ってくる気満々の相手を話し合いのテーブルにつかせることはできません。悲しいけれど、これが「現実」です。現実から目を背けないでください。
小泉防衛大臣が「平和と叫んでいればこれからも平和が維持されると考えているとすれば、それはあまりにも現実からかけはなれている。」というのはこういう意味です。
スパイ防止法とインテリジェンス機能の強化について
日本はスパイ天国と言われています。これの最もまずい点は、自国の重要な情報がザルのように筒抜けになることに加え、悪意のある国のスパイに、扇動工作やテロ工作などのいろいろな活動を許すことになることです。でも実は一番深刻なのは、友好国からの情報共有がされなくなることです。
つまり日本は情報的に孤立してしまうということです。なぜなら、こんなザルの国に情報共有すれば、それは敵側に全部筒抜けになるからです。各国のインテリジェンスは残念ながらこんな国と共闘はできません。つまり味方になってくれる国をどんどん遠ざけている、ということに他ならないのです。
これがスパイ防止法を必要とする最大の理由です。居酒屋で体制批判をしてるやつを捕まえるとか、そんなレベルの低い話をしてるわけではありません。体制批判なんか居酒屋でなんぼでもしたらよろしいやん。そんなもんいちいち相手にしてやれるほど余裕のある状況じゃないんですよ。一刻もはやくこのようなザル状態を改善し、インテリジェンス機能を強化しないといけないんですよ。
「戦争」という強いワードを持ち出す理由
「戦争」という強いワードを持ち出し、聞く人を脅して、「戦争になりたくなかったらこうしましょう。」これは共産主義者がよく使う手です。簡単に「戦争」という言葉を持ち出す相手には十分警戒するべきです。それはこちらを彼の思う思想や行動に誘導しようとする意図があるからです。
私は「戦争」とか「差別」とかいう言葉を簡単に口にする人間を警戒するようにしています。
それはこうしたパワーワードで何かにレッテル張りして、それは悪だ、という方向に誘導させようとしている魂胆が透けて見えるからです。
「あの人は戦争を起こそうとしているよ。だから信じたらだめだよ。」といっていますね。でも本当は戦争を起こそうとしてる人などどこにもいません。いるのはあなたの印象を操作してコントロールしようとしている悪意に満ちた人がいるだけです。
まとめ もっとシンプルに考えればいいのでは?
なんか複雑すぎてよくわからない、という方は基本的な考え方としてこう考えて下さい。
その状況が進んだ場合、最終的に誰が得するのか。一番得をすると思われる人が、その状況をプロデュースしている可能性が高いです。
今、日本の防衛が停滞することで、一番得するのは誰でしょうか。
明らかにC国です。そしてあなたの子どもだけでなく、あなたの家族、親戚、友人はみんなもしC国からの侵攻を受ければ決して無事にはすみません。なぜ自ら不幸を呼び寄せるようなことをするのでしょうか。
集団的自衛権を行使できるようになれば、もし日本が侵略されたときにはほかの同盟国が力を貸してくれるようになります。そうなる状況を作れば、下手に日本に手を出してくることはできません。結果として戦争を防ぐことができるのです。
日本の防衛力の強化を「軍拡」といって戦争に結び付け、それを止めようとしている人。
もう一度よく考えてください。
それによって誰が得するのかを。誰の思惑に乗せられているのかを。
日本が積極的に軍をもって他国に攻め入る必要が本当にあるのかどうかを。
日本が必要としているのは他国に簡単に攻めこまれないための防衛力です。
他国が日本を侵略しようとするのを思いとどまらせる抑止力です。
そしてそれを強化されると誰が一番困るのか。
あなたのその行動は本当に日本のためになっていますか?あなたの家族のためになっていますか?
もう一度よく考えてください。


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